のりつー童話「最後の真珠」

次回作を検討する間
「のりつー童話」をお届けします。


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むかしむかし

お金もちの家で
赤ちゃんがうまれました。



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妖精たちが
赤ちゃんに次々と


幸福の贈り物を運んで
きました。


それは


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「健康」
「おいしい食事」
「お友だち」


など

願いをこめた真珠を
レースのように
散りばめていました。


ところが


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この家を守る
「家神」さまが
こう言いました。

家神「真珠がひとつ足りない」

そういえば
妖精がひとり
まだ来ていないような?


家神「この子に足りないものが
あってはいけない」



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そう言うと
子を守る守護神とふたり

贈り物の真珠を
持ってこない


最後の妖精を探しに
でかけました。



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ふたりの神が
たどり着いたのは

町外れの
暗い家でした。



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その家の中では

お父さんと子が
泣いていました。


お母さんを
亡くしてしまったのです。

そのうしろに妖精がいて


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守護神「あれです。
あそこにいるのが最後の妖精

悲しみの妖精です。」


その妖精は
親子を見つめて

悲しい顔をしていました。

すると


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ぽろっ。

悲しみの妖精は
一粒の涙を流しました。


その涙は


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キラキラ輝く真珠に
なって


こぼれ落ちたのです。


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家神「・・・」

守護神「これで贈り物の真珠は
すべて揃いましたね」



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悲しみを知るからこそ
本当の幸せが
わかるようになると


この真珠も
赤ちゃんへの贈り物に
編み込まれたのでした。




アンデルセン童話って
なんでこんなに
じわっと悲しいんですかね・・
個人的感想ですみません。

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この記事へのコメント

2022年05月06日 12:03
この話は知りませんでした。
なるほど、アンデルセン節とでもいうのか、
哀愁を帯びたメロディーが聞こえて来そうです。
グリム童話にはない「作家の個性」と
言ってもいい話の特徴でしょうか。
あちらの国々でも、家神さまとか守護神とか、
庶民の間では、色んな身近な神さまが
信じられていたんですね。
2022年05月07日 16:16
yasuhiko様、コメント有難うございます!
はい、私もこのお話は知りませんでした。でも「みにくいアヒルの子」に通じるお話だと思いまして、ほんとですね、アンデルセン節ってありますよね!よほどおつらい時期があったのかも?と思いますけれど。個性がありますね。じわっと悲しいけど励ましてくれるような、いいお話だと思いました。
そう!私も思いました!世界にも家神さまっていらっしゃるのですね。面白いなあと思いました。

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